病院を舞台にしたドラマは多く、小さなころからテレビが大好きだった私にとっては、看護師は憧れの職業だった。きっと私と同じような人もいたのだろう。昔から、友だちの中にも看護師に憧れる人は多かった。やがて私が大人になり、子どもたちに関わる職場の中で将来の夢を聞いた時も、二十人程度の中に必ず一人は「看護師さんになりたい!」と言う子がいた。今も昔も、変わらず人気の職業といえるだろう。
毎年多くの人が看護師を志し、夢を叶える一方で、退職する人も少なくないという。テレビドラマの中では、明るく楽しい看護師ばかりだったが、実際は心身ともに厳しい職業だということは、想像に難くない。特に公私の切り替えが、実に難しい職業だと感じる。実際、私の友人も何人か看護師になったが、結婚や妊娠を機に退職している。
しかし、私の友人に限っていえば、子育てが一段落した後に、皆復職している。復職先は、市民病院のような大きな病院だったり、訪問看護ステーションだったりと、さまざまだ。「子どもが保育園に入れたから。」とか、「経済的に夫の給料だけではやっていけず、自分も働かないといけない。」等、復職の理由もそれぞれ異なる。しかし、どの子も看護師という仕事にやりがいを感じていることは共通している。
患者や患者の家族の立場からしても、病気になって不安な時、看護師の存在は大きい。人を救う看護師という仕事に人気があることもう頷ける。